フリー 無料からお金を生みだす新戦略の書評

具体的な例示も数多く掲載されているため、通勤時間だけで読み終えるには時間かかりましたw
本書を手にとって見る方のほとんどは、すでにご存知の方ばかりだと思いますが、著者のクリス・アンダーセン氏は「ロングテール」という呼称の提唱者です。
USAのWIREDというメディアの編集長もやってらっしゃる方で、情報発信力高い系す。
で、本書の概要ですが、相当ざっくり一言に要約すると、無料≠富の減少ではなく、無料にすることで富の分配がより広い範囲に振り分けられると。特にインターネットで流通しているビット情報は、簡単に質を下げることなく流布できるものなので、富の分配が行き渡りやすいモノだとか。
逆に言うと、ビットをベースとしている商材は、遅かれ早かれ無料に向かいたがるものなので、有料でお金を取る利権にしがみつこうとしてもしょうがなくて、なんらかの方法で無料で広がっていく力学に乗っかるビジネスモデルをセットで考えていくことが非常に重要になってくるわけです。
もちろん、すべてのケースにエクセレントな解が用意されているわけではないですが、この力学をうまく利用して大きな利益を上げているサービスがいろいろと出てきているわけです。最たる例はGoogle。その他、携帯電話を無料で配布し通信料で稼ぐモデルや無料の試用版を提供し、機能アップグレード版は有料に設定するケースなどなど、<無料>をうまくビジネスにつなげているものがたくさんあります。
これ、ひとつひとつは既知のもので新しさはないのですが、このように<無料>という切り口を発見してサマったことは、非常におもしろい。以前からチープ革命と呼ばれているものはありましたが、無料配布を利用して、さらに利益を積み増していくというモデルを、一つのパターンとしてまとめたんですね。
この思考をベースに、自分のところのビジネスを見直してみると、これがなかなかどうして新しい発見が多い多い。
うーん、これ使えるわー、と思えるところ盛りだくさんです。
もちろん既存ビジネスのしがらみがあるので、そこの調整は入るものの、今後の数年を生き抜いていく知恵を授けられた気分。
なんだか元気がでました。ありがとうございました、クリスさんw
↓ちなみに原著はこちら
Free: The Future of a Radical Price
投稿者 terarino : 2009年12月10日 01:00




