書評・雑感:がんばれ30代では、30代的な視点の書評や雑感を随時掲載していきます。書評や雑感を通じて同年代の方や価値観の近い方と良い交流ができると嬉しいです!
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直近の書評
「人間関係が「しんどい!」と思ったら読む本」の書評
めいるほど人間関係が「しんどい!」と思ったわけではないのですが、本屋でたまたま目に付いて、ペラペラめくってみたらおもしろそうなので読んでみました。
著者の心屋さんは、20年間運送会社で勤めた際に心理カウンセリングに出会い、カウンセラーとしての道を歩み始めたそうです。もともとは、かなーり人生を後ろ向きに捉えるタイプだったようで、自分の殻に閉じこもってしまう生き方をされていたとのこと。
そんな経験を経た彼だからこそ、カウンセリングを受ける側のリアリティをうまく伝えられるのかもしれませんが、「あー、そうそう」とうなづける内容が多いです。
本書は、3つのケースについて書かれています。
(1)あの人は間違っている、自分は正しい
(2)あの人は正しい、自分は間違っている
(3)あの人は間違っている、自分も間違っている
それぞれにおいて、心の中で何が起きているのか?というのをシンプルに書いてあります。
上記のうち、もっともきついのは、3のケースだそうで、意思を持って抜け出す覚悟が必要だとか。
印象に残った内容をいくつかピックアップしておきます。
・周囲の人のいやな部分が目につくところは、自分自身もそれを持っているのだけど隠しているもの
その隠し持っているいやな部分も含めて、自分全体と認めることからすべてが始まる
・相手が邪魔をしている、なんとか襟を正してほしいと思っていても、相手にも相手の正義があるので、変わるわけない
結局自分で乗り越えるか回避するしかない≒自分の意識を変化することで状況改善できる
ざっと全体を読んだ後、しっくりくる感じは残ります。ただ、人間の思考習慣って本を1冊読んだからといってすぐに変わるものではないってのは、私自身の過去の経験上にあります。本から感じ取ったもの、学び取ったものをいかに実際の思考パターンや習慣に落とし込んでいけるかということが重要になると思います。本著を繰り返し読むと身につくのかというと、そうでもないと思います。飽きが来るからです。学び取ったものを、自分の意識に埋め込んでいくようメモっておいて、毎朝出勤前に必ず目にして、常に意識の中に入れて置くようにするなどといった工夫が必要かなと。
上記を踏まえた実践編が出たら買いたいなと思いました。
「きみはなぜ働くか。―渡邉美樹が贈る88の言葉」の書評
現在、社長から会長に退いたワタミ会長の渡邉美樹さんの著書。
渡邉さんが全社へ発信するビデオレターの内容を編集した本ということで、肉声に近いリアリティがあってぐっとくるところがありました。
渡邉さんの他の著書でカブっている部分も少なくないですが、社員に語りかける形で編集されている内容が、自分に語りかけ、問いかけているという錯覚を感じるところがあります。
渡邉さんが、企業のトップ責任者として大切にしてらっしゃることには、自分自身として共感できるものが非常に多い。印象に残ったものをあげておきます。
ワタミでアルバイトをしていて次の春から社員として働くことになっていた内定者グループが、8人くらいで飲みに行ったそうです。8人は4人乗りの自動車に無理やり全員で乗り込み、飲酒運転で帰宅、その途中で追突事故を起こしてしまい、8人のうちの1人が死亡してしまったそうです。運転手は、当然ながら罪をつぐなうことになります。アルバイトを続け、4月には正社員になり、その後懲役1年を言い渡され、服役後、またワタミに復帰。彼は決して自分の罪から逃げず、自分の人間性を高め続けることで、死んでしまった友人への償いを貫き通していると。
これを読んで、仕事に対する自分のスタンスの甘さを認識せざるを得ませんでした。
仕事を通じて、自分の人間性を高め、償っていくことを自分自身に課して、決して逃げ出さないという意思の強さは、自分には欠如してました。頭はではそうではないと思っていても、心のどこかで、仕事は生活のためのお金を稼ぐものだ、ということのシェアが大きいんだろうなと。
他にも真剣に仕事に向き合う、夢を達成するために努力をするということは、こういうスタンスで働くということなんだと思えるエピソードがたくさん詰まった一冊です。また読み返そう。
「600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス」の書評
私もそれなりにインターネット業界が長いのですが、クックパッドの株式上場には少し驚いたのを覚えております。
では、なぜそれが成しえたのかを本書を読んで理解できました。
佐野さんという現社長が1997年に創業する前後からのストーリーが書かれています。
実は、クックパッドは、一気にユーザーが増えるとサーバーコストが負担となり、つぶさざるを得なくなる状況だったこともあったとか。というのも、以前のクックパッドは広告ビジネスをやっているものの、ノウハウもなく、ギリギリの損益状態をさまよっていたんだそうです。そんなクックパッドに何人かの現在のコアメンバーがJOINし、ビジネスとしても大きく成長し始める。そしてついに株式上場にまで至ったという現実のお話。
サービスを運営する上で大事にしていたのは、「食べることの喜び」につながるものでなければ、サービス提供しないということ。このあたりの姿勢は、サービス運営業者としては、非常に勉強になるポイントが満載でした。
上場した今後、どのようにクックパッドが成長していくのかは非常に興味がありますが、そこまでは書いてありません。ただ、まだまだやりたいことが山積みでぜんぜん片付いていないとか。
愚直という言葉が正しいかどうかわかりませんが、成功しているベンチャーの第1フェーズでは、コアな事業を磨きまくることが非常に重要になっているということを再認識しました。その礎なくして、次のフェーズはあり得ないわけです。私の勤める企業も10年そこそこのベンチャー企業ですが、同じようにコア事業を磨きまくって輝いたおかげで現在の業績があります。
では、その次のフェーズに行くにはどうしたらいいのか。
明確な答えは存在しないものの、やはり挑戦を続けるしかないのかなと思います。最初の軸足固めを行ったのと同様に、どんどん新しいドメインへ踏み出していくわけです。もちろんそれまでのノウハウがあるわけなので、1回目より2回目、3回目の方がうまくやれると思います。資金だってあるわですし。
いかに1回目の成功体験を拭い去り、2回目の挑戦に向かってスタートを切るかがポイントなのかなあ。
わくわくしてくる一冊です。
600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
「「戦う組織」の作り方」の書評
2009年6月に、ワタミ会長に退いた渡邉美樹さんの著書。
先日読んだ、夢のスイッチ あなたの夢をカタチにする方法にハマってしまったので、続けて読みました。
夢のスイッチでは、夢を持ち、追いかけることで人は成長し、充実感や達成感を持って心豊かに生きることができる、という精神面を中心とした内容でしたが、「戦う組織」の作り方では、実際にワタミで行われている組織マネジメントの具体例を交えながら、渡邉さんの組織に対する持論がつづられています。
ここ数年は、あまり居酒屋和民にも行ってないので、モ○ンテローザ系列店などと比べて、どういった接客の差異があるのかはわからないのですが、本著から垣間見るに、「人が企業を支えている」ということを真摯に追求し続けているマネジメントスタイルだなと感じました。
ワタミは、いわゆるエスタブリッシュ企業ではなく、まだ若い会社で、相当厳しい成果主義を導入しているそうです。
成果主義というと、周囲との競争が激しく、一度敗北すると二度と這い上がれないイメージですが、ワタミの場合は、社員に対する「厳しさ」と「優しさ」の両方を追求するための成果主義を目指しているように思います。
印象的なのは、降格人事があったとしても、再び努力し実力を積み上げていけば、再び昇格するとのこと。社員をしっかりと見て評価しているという自信がなければ、この制度を運用し続けるのは非常に難易度の高いことだと感じました。
また、急速に大成長するベンチャーには必ずあるケースだと思いますが、創業メンバーが会社の成長についてこれず、経営陣としての役割を担うことができなくなり、不協和音が出てきてしまうタイミングが訪れた際に、渡邉さんは涙を飲んで、役員の降格人事を実施したそうです。結果、辞めたメンバーもいるし、降格したポジションから再起したメンバーもいるとのこと。
つれづれと印象に残った部分を書いてみましたが、書籍になってしまうと潔い成功物語に見えてしまいますが、これをトライ&エラーで血を流しながら、スピード感を保ちながらやり続けてきたというのは、なんだか想像を絶するなと。
ただ、自分が組織に感じる軋轢や課題の部分は、非常に似ています。実際に渦の中に身を投じ、改革し続けてきたかどうかという経験値の差を見せ付けられてしまった・・・といったところですが、逆に勇気をもらったような気もしました。
他の著書も読んでみよう。
「夢のスイッチ あなたの夢をカタチにする方法」の書評
手帳ノウハウ的な渡邉美樹さんの本は読んだことあったんですが、2冊目にコレきました。「夢のスイッチ」ということですが、「夢の定義ってあいまいだよね、だからちゃんと定義しよう」っていう主旨を感じました。
気になりポイントは、以下なところ。
・夢は小さくてもいいし、お金が絡んでもいい
・でも、お金そのものは夢にはなりえない、お金でかなうものこそが夢
・夢ってすぐに忘れちゃうから、手帳や日記、メモで常に意識に刷り込むことが重要
・夢は、カラーの映像でイメージしなきゃダメ、そうしないと「まあいいや」であきらめてしまうことが多い
・夢を叶えることは大したことじゃない、夢を追いかけることで人間が磨かれることこそがすばらしい
なんだかんだで、今の自分の持っている課題感に非常にフィットする内容でした。
はっきり言って、私は夢らしい夢もなく、特に苦労もせずぬくぬくと生きてきてしまったタイプなので、「夢」とどう付き合うかについて、相当素人だったわけです。で、本著を読んで気付いたのは、「夢」の定義が自分の中でも、超あいまいだったこと。小さい夢はたくさんかなってきたかもしれないけど、それを見過ごしてたんだなと。
全体的に内容にリアリティがあって、本当に世の中の人々を愛している感じが伝わってくる内容。この本を読めたことに感謝です!!







